耐屈曲試験って何?

塗膜の性能に「耐屈曲性」という項目があります。

塗膜が硬いとキズが付きにくいというメリットがあるんですが、実は、これにはデメリットも隠されているんですね。


簡単に言うと、硬い=脆い、ということです。


塗膜を硬くすることはできるんですが、硬くし過ぎると脆くなってしまい、塗膜に柔軟性がなくなってしまいます。
そうすると、外から力がかかるなどして塗装した素材が変形した時に、塗膜がパリパリと割れてしまう可能性があるんですね。

逆に柔軟な塗膜であれば、素材が変形しても塗膜はその変形に追従できるため、異常は起こりません。


この耐屈曲性を評価する方法を、「耐屈曲試験」といいます。

この試験は、マンドレル(心棒)という棒を使って試験します。




塗装した試験板をマンドレルにあて、マンドレルの周りに沿って折り曲げて、塗膜の割れや素材からのハガレを目視で確認します。
割れやハガレが発生しなければ、塗膜に柔軟性があると判断できるわけですね。




この試験は、マンドレルの直径が小さいほどカーブがきつくなるので、試験の条件としては厳しくなります。
ですから、「直径〇mmのマンドレルで〇度折り曲げる」と、試験の条件を決める必要があります。


脆い塗料だと、耐屈曲試験をしなくても、碁盤目試験をするためにカッターナイフで切り込みを入れた時に、ガリッと切り込み周辺の塗膜も一緒に剥がれます。
ですから、そういった方法で簡易的に判断することもできます。



鉛筆硬度試験についてのコラムは、こちら

碁盤目試験についてのコラムは、こちら



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