塗装後の乾燥時間

塗装後の乾燥には、「焼付乾燥」と「常温乾燥」の2つの方法があります。


焼付乾燥は、100℃以上の高温の乾燥炉に入れて乾燥・硬化させる方法ですが、アクリル樹脂焼付塗料、メラミン樹脂焼付塗料を硬化させるための乾燥方法です。

一般的に、アクリル樹脂焼付塗料は、150~180℃、20分の加熱乾燥が必要です。
そしてメラミン樹脂焼付塗料は、120~150℃、20分の加熱乾燥が必要です。
ですが、乾燥炉の仕様や、被塗物の大きさ、素材の厚さによって、温度の上がり方が変わってくるので、設定温度・乾燥時間を最適に調整しましょう。

加熱乾燥が不足すると、硬度の不足、塗膜の剥がれ、塗料本来の物性が出ない、といった不良になります。
逆に加熱乾燥しすぎると、塗料本来の色よりも黄色っぽくなる、塗膜が硬すぎてもろくなる、といった不良になります。


その他の塗料は、常温乾燥といって、室温で乾燥させればよいタイプの塗料です。

室温で乾燥させる場合、「指触乾燥」の状態から「硬化乾燥」の状態へ乾燥が進みます。
指触乾燥とは、指で塗膜を軽く触れたとき指紋がつかない状態のことを言い、硬化乾燥とは、塗膜性能が完全に発揮できる状態まで、完全に硬化していることをいいます。

乾燥の早い塗料だと、指触乾燥が数分、硬化乾燥が数時間というものもありますし、乾燥が遅いものだと、指触乾燥に数時間、硬化乾燥に数日かかります。
また、夏場は乾燥が早く進みますが、冬場はなかなか進みません。

指触乾燥まで時間がかかるようだと、塗装後の部品の搬送もできませんし、ホコリ・異物が付着するリスクも高まりますよね。


そこで、本来常温乾燥する塗料を「強制乾燥」にかけることで、これらの問題を解決することができます。
強制乾燥とは、60℃~80℃の温度設定にした乾燥炉に入れることで、乾燥を促進させるという方法です。

これも乾燥炉の仕様や、被塗物の大きさ、素材の厚さによって、最適に設定温度、乾燥時間を調整してください。
強制乾燥をうまく取り入れると、大幅な作業性の改善が期待できますよ。



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