塗料の粘度

粘度とは、粘り気のことを言います。

塗料はシンナー(薄め液)で希釈する前は粘度が高いですが、塗装する直前にシンナーで希釈して、塗装しやすい粘度に調整する必要があります。
一般的なエアスプレーで塗装する塗料ですと、サラダオイルくらいの粘度に調整をします。

で、この粘度ですが、感覚では微妙な違いを表せないので、数値で示すことが必要になります。
この数値を測定するのが粘度計です。


塗料業界でよく使われる粘度計として、「フローカップ」という簡易式の粘度計があります。
このフローカップですが、液体が数十ml入る金属製の容器で、底に規定の大きさの穴(オリフィス)があります。

その時にこのフローカップを使い、フローカップに塗料を入れて、塗料の流れ落ちる速度を計測して、粘度が高いか低いか判断し、希釈度を調整してやるわけです。
おおざっぱな確認になりますが、塗料は塗装現場で希釈して使いますので、その時に非常に使い勝手がいいため、よく使われています。

具体的な使い方ですが、まず、フローカップをスタンドに固定し、オリフィスを指で押さえて、フローカップが満タンになるまで塗料を注ぎ入れます。
そして、指を離すと同時にストップウォッチを押し、オリフィスから塗料が流れ落ち、途切れた瞬間にストップウォッチを停め、流下時間を記録するという手順です。




このフローカップですが、一般的によく使われるものが2種類あります。
ひとつ目が「NK-2」、もうひとつが「Ford #4」です。

NK-2は、容量が47ml、オリフィス径が5.7mmのカップで、日本国内では業界のスタンダードなフローカップです。
Ford #4は、容量が100ml、オリフィス径が4mmのカップで、海外でメジャーなのはこちらのフローカップになります。
Ford #4のほうが、容量は大きいですしオリフィス径も小さいので、同じ塗料を入れて計測しても、NK-2よりも流下時間が長くかかります。

「2つ粘度計があったら比較しづらいし、ややこしいよ!」
と、思いますよね。


・・・でもご安心ください。

「粘度換算表」という表がネットに掲載されていますので、簡単に比較できます。
この表を見れば、NK-2で11秒と測定された塗料は、Ford #4での流下時間は15秒かかり、30cpsに相当する、とわかります。


塗料のカタログには、使用時の推奨粘度と、塗料とシンナーの希釈比率が必ず記載されています。
注意して頂きたいのは、この希釈比率はあくまでも目安だということです。
大事なのは、フローカップで測る粘度です。

何故かというと、塗料は、冬の温度の低い時には粘度が高く、夏の温度の高い時には粘度が低くなります。
そのため、温度が低い時は普段よりもシンナー希釈比率を多くし、逆に温度が高い時はシンナー希釈比率を少なくして、粘度を調整してあげる必要があります。

塗料の粘度は、塗装の作業性、塗装の仕上がり具合に大きな影響を与えますので、塗装前の塗料の希釈の作業で、フローカップを正しく使って粘度調整しているか、是非チェックしてみてください。



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